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「ただいまぁ」


ただでさえ人手がひとり分少なくて、忙しかった土曜日。
更には予約注文もあったから、パートさんには少し残業もさせてしまった。

そしてトドメに閉店間際のあのお客さんの対応に、今日はホンっト疲れたよーぅ！


「あ、おかえり、ひな。
今日もお疲れー」


帰宅すると、すぐに慎吾くんが顔を覗かせてくれた。
ううっ、やっぱり今日はマッサージお願いしよう。


「あ、慎吾くん。今日の残り物、から揚げばっかりがいっぱいあるんだけど――」

「から揚げ！？ マジで！？
俺それ食べたかったんだよ！
やったぁー！！」

「えっ、そうなの？」


おんなじものが5つもあったらウンザリしそうなのに、なのに今日はやけにから揚げだけで喜んでくれる慎吾くん。

いや、まぁ、喜んでくれたんだから良かったんだけどね。