
毎日がらぶえっち♡〜年下ダンナ様と、溺愛家族計画
第16章 サプライズのつもりが、大事にされちゃったよ
時間が経つと共に、製造されたお惣菜がどんどん陳列棚を埋めていく。
開店時間になっても、すぐにはまだ少なかったお惣菜が、まだまだ増えていった。
私がいつも出勤する時には半分以上は埋まっているのだけど、何もない所に埋めていく景色が面白く見えてしまっているみたいだ。
「ようやくいつもの景色になってきただろう?
客も増えてきたし、この…あと1時間後がひな坊の本来来ていた時間だからな」
「本当だっ
そこまでに、こんな過程があったんですねぇ」
当たり前の事なのに、初めて見たってだけで面白く感じてしまった。
それはやっぱり、私がこの仕事に対してとても関心があって大好きだって想いがあるからなんだろうなって自分でわかっている。
だから久保店長は私を店長にしようとしてるんだろうけど、なのに私は……
「よし、ひな坊はここで休憩に入れ。
あがったら儂は一旦帰って、今度は帰るひな坊と入れ替わりでまた来る」
「あ、はい。
それじゃあ、休憩入りますっ」
今のうちに話す言葉を考えて、久保店長に妊娠の報告をしよう。
それで、せっかく店長になる為にあれこれ教えてくれてるけれど、丁重に感謝を添えてお断りしなくちゃだ…!
