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大雨ではないけれど、雨粒が大きくて、ひとつ当たっただけでも結構濡れてしまう今日の雨。

近いから傘なんて買わずに濡れて帰ろうと、ずっとここまで歩いて来たんだけど…

何でその道の先でアイツがいるんだよぉぉっ



「…夜まで仕事してるような感じだったし、このくらいの雨じゃ中止もしないのかな」


何人ものつなぎを着た男性たちが作業してるのが見える。
そしてよりによってアイツのポジションは、一番道沿いのところにいるのだから、私は必ずそこを通らないと帰れないのだ。

せめて傘でも差していたら姿を見られないように隠れながら通るんだけど、それもできそうにないーっ


「何で急にいなくなったの？とか聞かれたらやだなぁ。
私の顔見たら、絶対に何か言ってくるよね」


アイツとは久保店長が通りかかって車に乗せてくれた以来だから、ちょっと気まずいのもある。
さっきは仕事の事だから前に出ようと思ったけど、今は周りに味方もいないし久保店長も休みだからこんな所にはいない。

あーんもぉ！
ここまで来たのに、遠回りするしかないのぉー！？