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「はい、お釣りとレシート」

「うん、ありがとう慎吾クン！」

「いやいや、俺の方こそありがとうだよ！
藤村が5回も来てくれたおかげで、俺はひなに良い報告できるんだからさぁ」


ヘッドスパもブローも終わり無事に会計も済ませると、見送りながらつい気が抜けたように藤村と話してしまった。

今日も藤村を家まで送ってあげる話にはなっている。
そりゃ最後までもちろん、もてなさせていただきますよって！


「はい、キー預けとくから、しっかりエアコンで涼んでてな」

「オッケー。
ていうか…ひなって奥さんだよね。
良い報告って、レベルアップの事？」

「そうそう！
やっぱベースアップは、夫としても一回り大きくなれたって感じじゃん？
明日はサイコーの誕生日になりそうだよ！」

「慎吾クン、明日誕生日なんだ！
夏休み期間だから高校の時はスルーだったもんね」

「あはっ
いいんだよ。あの頃はひなと一緒に誕生日してたからさ。
あ、店片付けなきゃ！ じゃ、また後でな」

「あ、うん…」