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毎日がらぶえっち♡〜年下ダンナ様と、溺愛家族計画

第28章 奇跡を信じてみるよ

「…ただいま」


惨めな気持ちのまま、家に帰った。
ここんとこずっと毎日、月末が楽しみでいたのに、こんなにも不安で情けない気持ちで家に帰ったのは初めてだった。


「どうしたの?
元気ないみたいだよ」

「え…そんな事ないよ。
俺はいつでも元気だよー」


それは顔に出ていたみたいで、ひなが心配そうに覗き込む。
何やってんだよ、俺。ひなに心配かけさせてどーするってんだか。


「ご飯、すぐ食べれるからね。
手を洗ったら座ってて」

「ん、ありがとう」


いつもならペコペコになってるお腹も、今日だけは全然空いた感がない。
ひなのご飯は大好きなのに。俺の為に作ってくれてるのに…っ





「おやすみ、ひな」

「うん。おやすみなさい、慎吾くん」


ふたりでベッドに入ると、俺はひなを抱きしめながら寝た。
ぎゅっと強く抱きしめていないと、ひながいなくなっちゃうんじゃないかなって不安になったから。

明日はひなと俺の誕生日だ。
どうか奇跡が起きて欲しい。

誰かあと一人、俺に指名が入りますように――――――……




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