
毎日がらぶえっち♡〜年下ダンナ様と、溺愛家族計画
第28章 奇跡を信じてみるよ
「おはようございます」
「おはよー」
「おはよう、今日も頑張っていこー!」
いつもと変わらない開店前だ。
みんな今日の自分の予約状況を見て確認している。
「おはよう、妹尾君」
「あ、オーナー…」
「その様子だと、彼女は来てもらえないって…?」
俺の状況を一番理解しているオーナーは、俺の表情を見ただけで察したみたいだ。
昨日藤村にお願いしてみたらと提案したのは、オーナーだしな。
「今日は仕事みたいで、来れないって言ってました。
仕方ないです。これが俺の実力ですから」
「………」
昨夜、藤村からはメールがきていた。
本当にこのままでいいの?って、そう書いてあった。
いいわけじゃない。
でもいいわけじゃないわけでもない。
だがパソコン画面には、今日の俺の予約数は0のままだった。
