
毎日がらぶえっち♡〜年下ダンナ様と、溺愛家族計画
第28章 奇跡を信じてみるよ
「妹尾君、L行っといで」
「………はい…」
比較的忙しくない平日で、昼休憩も早い時間から取れた。
ロッカー室でスマホを見ながらお茶を飲んでいると、藤村からまたメールが着ていた。
昨夜のメールを返さないままでいたから、朝にまた送ってきたみたいだ。
***
慎吾クン、誰か予約入った?😟
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お願いするつもりはもちろんなかったけれど、藤村も俺の状況を知っているから気になっているのかもしれない。
藤村が行かなくても、誰かさえ指名してくれればそれでいいんだからな。
俺は藤村の気持ちには応えられないが、ずっと支えてくれた事には感謝した。
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奇跡を信じて待ってみるよ。
藤村のお陰であと1人なんだ。
何とかなるかもしれないしな!
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昼休憩も終わって現場に戻り、午後になったけれど、今日は予約の電話さえも鳴る事はなかった。
ただ時間だけが過ぎていく。
そんな一日だった。
