
毎日がらぶえっち♡〜年下ダンナ様と、溺愛家族計画
第32章 いよいよ俺の産婦人科デビューだよー!
「ここが顔で、これが手だろ?
もう全然形がわかるね!」
「うんっ
前よりもずっと成長してるよぉ」
待合室に戻ると、ひなと並んでソファに座り、もらったエコー写真を穴が空きそうなくらい眺めた。
いま四ヶ月くらいなら、生まれてくるまであと半年だ。
あーホント待ちきれないよー!
「そうだ、名前決めなきゃじゃん!?」
「あはっ
でも性別がまだわかんないもんね。
ゆっくり考えようね」
「んーでも俺、なんとなく考えてるのがさぁ」
「妹尾雛子様ー」
「あっ、はい!」
会計に呼ばれ、俺たちは写真を片付けながら受付けに向かった。
その一瞬、俺は藤村と目が合ったが、すぐにひなの方に向き直ったようだ。
「診察券お返ししますね。
お会計、本日はこちらになります」
「あ、はいっ」
わっ
思った以上の医療費に、毎月のように定期健診に行くのも大変なんだなと思った。
うん、やっぱ俺が頑張って行かなきゃな!
「それでは、お大事になさいませ」
「あ、はいっ
ありがとうございますっ」
会計が済むと、出入り口へと踵を返したひなに俺も続く。
だけど顔だけ振り返ると、俺は藤村に「じゃな」とだけ返した。
「またね、盆子原クン」
