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クローン人間は同じ夢を見るのか 〜オルタナティブ・キイ〜

第5章 ハルフォード提督と5人の将軍


「機雷の爆発が表面に届いている…、
 バリアが消えている? なぜ?

 オーロラ!障壁が消えています!
 どうしてかわかりませんが、ジムⅢが近付いてきてから障壁が解除されてしまったかのような……」


「理由はあと! 牽引しなさい!」


オーロラの指示のもと何本もワイヤーを撃ち込んでいく


飛翔物の表面からは小規模の爆発と煙が立ち上っていく


「オーロラ!我々だけではコイツを引っ張れませんよ! ……それに!
 敵の応援部隊が来たようです!
 どうしますか」


ジェフリーの高解像度カメラには上空から連邦軍の別働隊が飛来してくるのが見えた


「あの機体は…連邦軍の北欧部隊……、
 増援か? ヤツラもコイツを狙っているのか??」


ジェフリーが見馴れぬ部隊を目にしていたときオーロラも後ろを振り返っていた


「増援ならこちらも到着したわよ」


「え?」


見ると地上からどんどん友軍が上昇してくるのが見えてきた

それもかなりの機体、大部隊だ


「来てくれたのね、アビィ!リジー!エミリー!」


「オーロラ、昇格そうそう例の獲物を見つけたのね、先を越されたわ」


大部隊の中から、通信が飛び交っていく


ジェフリーもこの軍に加わって初めてここまでの大部隊を見たのだった


「他の将軍たちがやって来たのか……」



ゼントリックス軍の大部隊が現れて連邦軍の増援部隊も引き下がらざるを得なかった


未知なる飛翔体の確保はゼントリックス側のほうにとらわれていくことになっていった



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