
クローン人間は同じ夢を見るのか 〜オルタナティブ・キイ〜
第7章 バルケシルの炎 〜イスタンブール編
手配した車の中で副官のジェフリーは口を開く
「将軍オーロラ、さっきのはなんだったんです?」
子どもを挟んで後部座席に座る巨軀なオーロラはクラシックな車の天井が低そうだ
「まさかこんなところでフリーの“ミッシング・チャイルド”に出くわすとはな!
やはりトルコはヨーロッパと中央アジアの玄関先らしい」
「えっ!? いつ?」
「なんだ、気付かなかったのか?橋の向こうに立っていただろう?キアラと同じ顔をした子どもが!連れの3人は何なんだろうな?
軍人にしては若すぎるように見えたが…」
するとお菓子を頬張っていた真ん中に座る少女キアラが口元に食べかすを着けながら口を開いた
「あのときすぐに排除すべきだったんだ
あの街ごと燃やしちゃえば良かったのに!
なんで止めたんだッ!?
私が動こうとしたら本気で撃とうとしていただろう?背中に銃なんか押し当てやがって!」
オーロラは流れる景色を眺めながら笑っていた
「私は楽しみは取っておくほうなんだよ
それにもしかするとお土産がもうひとつ増えるかもしれないじゃないか?」
「アレはこっちになびきそうに無かったぞ?
平和ボケしているように見えたがな
アイツはパイロットに向いていなさそうだ」
キアラは吐き捨てるように言った
まるで王女は私ひとりで十分だろう、とでも言いたげだ
「奇遇では済まされないだろう、イスタンブールの街でキアラが2人すれ違ったのだからな
まぁ、きっとまた会えるさ
近いうちにな」
オーロラは楽しそうだった
副官のジェフリーはひとり置いていかれてたような気がしていた
「将軍オーロラ、さっきのはなんだったんです?」
子どもを挟んで後部座席に座る巨軀なオーロラはクラシックな車の天井が低そうだ
「まさかこんなところでフリーの“ミッシング・チャイルド”に出くわすとはな!
やはりトルコはヨーロッパと中央アジアの玄関先らしい」
「えっ!? いつ?」
「なんだ、気付かなかったのか?橋の向こうに立っていただろう?キアラと同じ顔をした子どもが!連れの3人は何なんだろうな?
軍人にしては若すぎるように見えたが…」
するとお菓子を頬張っていた真ん中に座る少女キアラが口元に食べかすを着けながら口を開いた
「あのときすぐに排除すべきだったんだ
あの街ごと燃やしちゃえば良かったのに!
なんで止めたんだッ!?
私が動こうとしたら本気で撃とうとしていただろう?背中に銃なんか押し当てやがって!」
オーロラは流れる景色を眺めながら笑っていた
「私は楽しみは取っておくほうなんだよ
それにもしかするとお土産がもうひとつ増えるかもしれないじゃないか?」
「アレはこっちになびきそうに無かったぞ?
平和ボケしているように見えたがな
アイツはパイロットに向いていなさそうだ」
キアラは吐き捨てるように言った
まるで王女は私ひとりで十分だろう、とでも言いたげだ
「奇遇では済まされないだろう、イスタンブールの街でキアラが2人すれ違ったのだからな
まぁ、きっとまた会えるさ
近いうちにな」
オーロラは楽しそうだった
副官のジェフリーはひとり置いていかれてたような気がしていた
