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第2章 【第一章】彼女

「なんか気持ち悪くなってきたかも……」

「大丈夫か? とりあえず、車に戻ろう」


 そう思って入場門から出ようとすると、すぐ近くにいたゾンビが襲ってきた。


『ガアアアアッ!』

「きゃあああっ!!」


 ゾンビは腕を振り上げて美里の顔を引っ掻いた。


「美里っ……!!」


 僕はカッとなって、そいつに殴りかかった。


「なにしてるんだよ、このやろう! いくらなんでもやりすぎだろ!!」


 僕は美里に振り返った。
 美里は額を押さえてうずくまっている。


「大丈夫か、美里!」

「……痛い! 痛いよぅ……! 顔がっ……」


 美里の額からは大量の血が流れている。


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