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第2章 【第一章】彼女

「あははっ、あはっ、ふふふ」

「みさ……と?」


 ……なんで笑うんだ?
 今の会話で、どこかおかしなところがあったか?


 僕は突然笑い出した美里に戸惑いを隠せない。


「ふふふっ、あはっ、お腹、苦しい〜。ふう……。やだ、颯介……そんな怖い顔しないで? 笑ってごめんね?」


 まだ顔が緩みっぱなしの美里に下から覗き込まれる。
 

 そういえば美里って……こんな顔だったっけ?


 今更ながらに違和感を覚える。
 美里はこんなにも瞳が大きかっただろうか? こんなにも鼻が高かっただろうか?
 こんなにも顔が……マネキンのように整っていただろうか?


「実はね……これ、ドッキリなの」



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