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第2章 【第一章】彼女

「俺の演技はどうだったかな?」


 おっさんはニヤニヤ笑っている。


「本当に……ドッキリなのか? あのゾンビも……」

「あははっ。颯介ってば、ビビりすぎ! ゾンビなんて本当にいるわけないじゃない。ね、倉田さん」

「美里ちゃんの彼氏は意外と気が小さいんだね」


 そう言うとおっさんは美里の腰に手を回した。


「ちょっ……」


 人の彼女に何してんだよ!と言おうとしたら、美里はおっさんの顔を見上げキスをした。


「!?」


 目の前で繰り広げられる二人のディープキスにショックを隠せない。


 一体何が……。
 なんでこんなことにっ……。



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