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メダイユ国物語

第6章 小さな慰み者

 自分は今、こんな可愛い女の子とセックスしている――もう二度と、このような機会は無いかも知れない。出来ることなら、もっと長くこの快感を味わいたい――頭では分かっている。抽送を緩め、陰茎への刺激を止めて射精を先送りにするべきだ。だが、身体が言うことを聞いてくれない。腰の抽送が、自分の意志では止められない……。

「きもち……いい……あっ、ああっ、ああんっ」

 少女が漏らす声も大きさを増してきた。彼女も今夜二度目になる絶頂を迎えようとしていた。二人の結合する部分からは、少年の腰の動きに合わせ、いつしかグチュグチュと水音を奏でている。分泌量の増した愛液が、膣口から溢れ出ていた。

「はあ、はあ、このまま出しても、いい?」

 少年は半身を起こし、少女に言う。

(ちがう、いいはずがない。せめて、外で出さないと)

 少年も、自分がしようとしていることの意味は、もちろん知っていた。このまま彼女の腟内で、男の自分が体液を放出するということの意味を。だが、このまま中で果ててしまいたい――そんな衝動は、やはり理性では抑えられるはずはなかった。

「は、はい……」

 荒い息遣いの中、弱々しい声でパウラは答えた。だが、小さな声が彼の耳に届かないかも知れない……そう思ったパウラは首を縦に振って、彼に同意を示した。

「ご、ごめんね。ごめんね」

 少年はそう言いながら、抽送を強めた。

「ああっ! ああんっ! あっ! あんっ! はあんっ!」

 彼が突き入れるその先端が、膣奥の最深部、少女の子宮口を圧迫する。更なる善がりを上げ、身体中で快感に応えるパウラ。絶頂が彼女の全身の性感帯をノックしていた。

 少年もまた、射精衝動を抑える限界を感じ取る。

「で……出るっ!」

 少年が達した。熱い物がほとばしるのを、下半身に感じた。

「あ、ああっ、ああっ! あーっ!」

 その直後、まるですすり泣きのような声を上げ、少女も絶頂を迎えた。

「はあ、はあ、はあ……」

 パウラの下腹部は、荒らげた呼吸と共に波打ち、時おりピクピクと痙攣していた。その腟内で、少年はおびただしい量の精液を放出した。どく、どく、どくと、長い脈動と共に、少女の胎内に白濁した粘液を注ぎ込まれていた。そして少女の膣壁は、少年の分身にヒダを絡ませ、キュッと締め付けた。まるで最後の一滴まで搾り取ろうとしているかのように。

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