時給制ラヴァーズ
第2章 2.急ごしらえのコイビト
「歯ブラシとかコップとか、お揃いの方がそれっぽいよね」
そして、数日後。元からほとんどない荷物を簡単に運び、さっそく居候である同居生活を始めた。
……ちなみにその簡易な引っ越しは城野が呼んでくれた友達の助けとトラックを借りて出来たことだから、彼にはしばらく頭が上がらない。改めて交友範囲が広さを思い知らされたし、そのおかげで次はなにか自分が誰かの役に立ちたいと思わせるからすごい。
ともあれ慶人の家に居を移し、新生活をスタート。
一応普段は荷物を置いている部屋を片付けてもらって俺の部屋になったけど、そこは出来るだけそのまま荷物置き場っぽい雰囲気を保つことにした。だからベッドもソファーベッドとして怪しくないように置いてある。
なんたって設定上はラブラブな恋人同士だ。別の部屋があるより寝室は同じ方がそれっぽいだろう。
元から慶人のベッドはキングサイズで(本人談として、ゆったり寝たいのもあるけれど、あまり寝相が良くないため落ちないようにという理由らしい。ちょっと可愛い)二人で寝ることも可能な大きさだから、枕を増やすだけでそれっぽく見えるのはありがたかった。
だから一応そこで寝ている設定として、俺は普段別の部屋で寝ている。
いくら広いとは言ってもさすがに誰も見ていない所で一緒に寝るのはどうかと思うし。
その他の、同居にあたっての大体のルールはわざとらしく紙に書いて貼り出したりした。
そして恋人設定用の小道具もちゃんと揃えておこうと、二人揃って買い出しに行くことにしたんだ。慶人はこれも仕事のうちと時給を払ってくれようとしたけど、さすがにこれはいいよと遠慮した。
俺の問題はここに住まわせてもらった時点でほぼ解消したようなものだし、そこまで図々しくもない。
なにより、俺自身がこのおかしな設定と生活を楽しんでるようなものなのだから。
そして、数日後。元からほとんどない荷物を簡単に運び、さっそく居候である同居生活を始めた。
……ちなみにその簡易な引っ越しは城野が呼んでくれた友達の助けとトラックを借りて出来たことだから、彼にはしばらく頭が上がらない。改めて交友範囲が広さを思い知らされたし、そのおかげで次はなにか自分が誰かの役に立ちたいと思わせるからすごい。
ともあれ慶人の家に居を移し、新生活をスタート。
一応普段は荷物を置いている部屋を片付けてもらって俺の部屋になったけど、そこは出来るだけそのまま荷物置き場っぽい雰囲気を保つことにした。だからベッドもソファーベッドとして怪しくないように置いてある。
なんたって設定上はラブラブな恋人同士だ。別の部屋があるより寝室は同じ方がそれっぽいだろう。
元から慶人のベッドはキングサイズで(本人談として、ゆったり寝たいのもあるけれど、あまり寝相が良くないため落ちないようにという理由らしい。ちょっと可愛い)二人で寝ることも可能な大きさだから、枕を増やすだけでそれっぽく見えるのはありがたかった。
だから一応そこで寝ている設定として、俺は普段別の部屋で寝ている。
いくら広いとは言ってもさすがに誰も見ていない所で一緒に寝るのはどうかと思うし。
その他の、同居にあたっての大体のルールはわざとらしく紙に書いて貼り出したりした。
そして恋人設定用の小道具もちゃんと揃えておこうと、二人揃って買い出しに行くことにしたんだ。慶人はこれも仕事のうちと時給を払ってくれようとしたけど、さすがにこれはいいよと遠慮した。
俺の問題はここに住まわせてもらった時点でほぼ解消したようなものだし、そこまで図々しくもない。
なにより、俺自身がこのおかしな設定と生活を楽しんでるようなものなのだから。