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ジェンダー・ギャップ革命

第6章 異性愛者差別




 それからえみるはありあの両手首に縄をかけて、頭上のポールに吊り上げた。ありあは身につけたばかりのボトムとパンティを引きずり下ろされて、付き合いの長い同僚に、恥丘を晒した。ペチッ、ペチッ……と、えみるが内股に平手を飛ばして、閉じた太ももを開かせていく。


 昨夜、陰毛を処理しておいて良かった。私的な場所ではタチの女を好むえみるも、業務中はこんな風なのか。…………


 絶望的な状況下、ありあの頭は危機感に欠けた思考も働いていた。

 そうしている間にも、えみるは好意も寄せていないはずの同僚に、指を這わせて舌を伸ばす。


 …──下の毛、見せたがりみたいに処理してるんだね?男にこういうことして欲しかった?


 相手を貶したささめきも、クリトリスをいじりながらであれば、快楽のために作用する。割れ目を指でなぞったり、太ももを撫でたりつねったりするえみるの愛撫は、ありあから思考を剥奪していく。


「ァッ……ああんっ……」


 ありあの潤みとえみるの指は、ぬるぬると滑りやすくなっていた。それこそ生理的現象が起きているとしか説明つかず、時たまありあが弓なりになると、えみるが愉快そうに笑った。

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