
ジェンダー・ギャップ革命
第6章 異性愛者差別
「ありあちゃん、扱いやすいなぁ。男が好きな変わり者は、もっと女に不感症だと思ってた」
「ひっ……ァッ、そんなことないのっ……わ、はぁっ、えみるんが一番知ってるっんじゃ──…」
「あー、まだ会話出来るほど余裕か。あんまり喘がないでくれる?サービスしてる気分になるから。下の口も五月蝿いよ」
くちゅ、くちゅ。じゅくじゅく……ぺちょ、くちゅくちゅくちゅ。
大袈裟に水音を立てるえみるは、ただ指を動かしているだけだ。出どころが這い出ているのはありあの割れ目で、その音まで媚薬にでもなった風に、ありあを快楽にとりこめていく。
「アァンッ!あんっ!」
「あっれ、囚人ってありあちゃんなの?」
突然、第三者の声が割り入ってきた。
ありあはその声に覚えがあって、心当たりもあった。
「そういうことか。えみるんの応援に行ってあげてって、神倉さんから提案があって今日は遊びに来たんだけど、同僚リンチするのはキツイねぇ」
「ってか、何したの?何で捕まってるの?!」
英真に続いて入ってきたしづやが扉を閉めながら、世間話でもしている調子で、ありあに話しかけてきた。
つい最近、彼女らも飲み会という名目で、ありあと晩餐に同席していた。彼女らが業務中のえみるをしょっちゅう訪ねているのは知っていたから、この参入には驚かなかった。
