
ジェンダー・ギャップ革命
第7章 愛慾という桎梏
「こんなにエロいことされたの、久し振り」
「へへ。……わっ」
織葉がブランケットを取り上げて、愛津の脱ぎ散らかしたものを集めた。
「部屋着はいけるとして、下着は替えよう。着せてあげるから、愛津ちゃんはそのままいててね」
それがどれだけ頬を赤らめることになるか、愛津はすぐに知ることとなった。
下着を持って戻ってくると、織葉は愛津に背中を向かせて、壊れやすいパンナコッタでも扱う手つきでブラカップに乳房を収めた。うなじに彼女の唇が降りて、下着の金具を留めた彼女の指が、腕や腰にちょっかいをかける。
焼けてないね、細いね、などとささめく彼女に相槌を打って、愛津は被さってきた上着の袖に腕を通す。後方から抱かれるようにして、愛津は彼女がボタンを留めていく指に、何度もたわんだ。
「こっち向いて、脚、開けて」
「自分で……穿くっ……」
「穿かせるだけだから。ね?」
「…………」
愛津は、織葉に従った。
心のどこかで憧れていた。自分の何を知っても何を見ても、どんな姿ももっぱら愛してくれる人。
憧れは、現実になった。
親の前でもとったことのない体勢になって、聞いたこともないような褒め言葉を溢れるほど浴びせられながら、愛津は自分の手を一切使わずパンティを穿いて、ボトムを彼女に上げてもらって、眠れる支度を整えた。
