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ジェンダー・ギャップ革命

第7章 愛慾という桎梏




「私を……貴女が信じてくれていれば、一番幸せ……ぁっ……んゥッ、……」


 たった今まで織葉と世間話していたえれんは、打ち上げられた魚のようにたわむ腰をねじって、荒い息を吐き出していた。下着を除いた健康的な肌の身体が、じわりと赤みを浮かべているのは、まだ飲みかけで残っているシャンパーニュの悪戯だ。

 たぷたぷ揺れる乳房が上下するのを見上げて、織葉は彼女の腰や太ももを撫でて、茂みから暴き出したクリトリスをつついて、割れ目をちゅるちゅる吸っていた。ふくらはぎにも臀部を支える肉叢にも唇で触れて、脚と脚の間にキスと愛撫を交互に施す。

 悩ましげな女の匂いは、やはりアルコールがどこかよそゆきめかせていた。ソファの肘掛けに片脚をかけて、尾てい骨を背もたれに打ちつけるえれんの裸体は、照明器具に照らされていても欠点がない。

 配偶者がいた時分から、彼より娘に抱かれることを好んだ彼女は、織葉だけが家族になってからというもの、美しさも婀娜っぽさもより増した。


 いつ気を遣ってもおかしくないほど、昼間とは全く別の女の顔を見せる養母。

 織葉はよりいやらしく、より猥褻に、指と唇とを愛液に濡らす。

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