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10年後の君へ

第12章 卒業

ちょうど卒業式も終盤へ…

蒼真の頭の中は…

鳴海の事で一杯だった…

『蒼真~』

自分の名前を呼ぶ声の方を
見てみると…

蒼真
「…ッ!!…えっ…?何で?
おじいちゃんッ?おばあちゃんッ?」

おじいちゃん
「今日は蒼真の卒業式じゃろ~
忘れとって、ごめんなぁ…」

おばあちゃん
「遅くなって、ごめんねぇ」

蒼真
「えっ?何で、ここに居るの?」

蒼真は動揺していた…

実家から高校は離れている
場所にあり高齢のふたりには
身体に負担が、かかるからだ…

おじいちゃん
「それが1週間前
家にまで挨拶に来てのぅ…
蒼真と一緒に住んでるって言って
なかなかの男前やったなぁ…
手土産まで持ってきてくれてのぅ」

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