時給制ラヴァーズその後の短編
第2章 まつり浴衣は夏の華
「先に謝っとくけど、今日は無理させる。ごめん」
「え、え」
「そのまんまの天も魅力的だけど」
俺が手にしていた冷たいタオルが邪魔だとばかりに放られるのを横目に、デジャヴを感じながら呆然と慶人を見上げる。
「いい加減自覚しないと、身が持たないぞ。俺も、お前も」
突然の展開に、よく働かない頭で、慶人は本当にキス魔だなぁなんてのんきに考えられていたのはそこまで。
慶人の発言の意味を理解したのは、未だベッドから抜け出せない次の日の昼のこと。
慶人にとってなにがスイッチになるか、もうちょっと真面目に考えれば良かった、とは思うんだけど。
もしかして、これがいわゆる後の祭りってやつだろうか……?
そして、深い事情は聞かないでもらいたいんだけど、一つだけ教えてもらいたい。
浴衣って、家で洗える?
「え、え」
「そのまんまの天も魅力的だけど」
俺が手にしていた冷たいタオルが邪魔だとばかりに放られるのを横目に、デジャヴを感じながら呆然と慶人を見上げる。
「いい加減自覚しないと、身が持たないぞ。俺も、お前も」
突然の展開に、よく働かない頭で、慶人は本当にキス魔だなぁなんてのんきに考えられていたのはそこまで。
慶人の発言の意味を理解したのは、未だベッドから抜け出せない次の日の昼のこと。
慶人にとってなにがスイッチになるか、もうちょっと真面目に考えれば良かった、とは思うんだけど。
もしかして、これがいわゆる後の祭りってやつだろうか……?
そして、深い事情は聞かないでもらいたいんだけど、一つだけ教えてもらいたい。
浴衣って、家で洗える?