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【参加型小説】尾仁牙島

第8章 尾仁牙島伝説

 シェリーは月を連れて食堂を出た。


「大丈夫? 月ちゃん」

「すみません、シェリーさん……お食事中なのに」

「気にしないで。私もそろそろ部屋に戻ろうと思ってたから」


 正直、筋肉痛でそろそろお風呂に入りたいと思っていた。月を部屋まで送ったら先にお風呂に入りに行こう。


 しかしシェリーの記憶はそこから途絶えてしまった。


「……さん、シェリーさん」


 誰かが自分を呼ぶ声がする。


「……シェリーさん!」


 ハッと目を覚ますと、目の前に不安そうにこっちを覗き込む月の姿があった。


「……月ちゃん? あれ? 私いつの間にか寝てた?」


 なんだか床が冷たい。それにゴツゴツしていて、まるで岩の上にいるみたい。


「目が覚めて良かった……」

「月ちゃん、どうしたの? 気分はもう大丈夫なの?」


 シェリーは身体を起こした。そして周りの風景を見て愕然とした。



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