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【参加型小説】尾仁牙島

第9章 ゲーム③ 分かれ道

「ライラは私の元恋人なの。半年前、急に音信不通になって、私は振られたんだと思って、この恋活ツアーに参加したんだけど……。ねえ、月ちゃん。私の中にライラの魂が見えたりしない?」

「え?」

「私の中にライラがいるの。時々意識が遠のいて、ライラが私の身体を使って動いてるの」

「それは憑依しているってことですか?」


 月はシェリーをじっと見た。薄暗いが、本当にいるならば霊魂の存在を感じられるはずだ。


「……ライラさんの存在は感じられません」

「えっ……そ、そうなの?」


 月は考え込んだ。本当にシェリーの身体からは何も感じられない。でもシェリーが嘘を言っているとは思えない。


「私がピンチにならないと来てくれないのかしら……。今私にとってはすごくピンチなのに」



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