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【参加型小説】尾仁牙島

第9章 ゲーム③ 分かれ道

 一方その頃、民宿ではさらなる事件が起きていた。


「一体どういうことなの!? シェリーとるなちゃんが突然いなくなったと思ったら、今度は千代がいなくなるなんて!!」


 レシピェールは千代の部屋の前でワナワナと手を震わせていた。部屋の中には、千代の荷物だけ置かれている。


「まさか……千代さんまで連れ去られたっていうんですか?」


 隼斗がレシピェールに問いかける。


「だってあの子、足を怪我してるのよ!? 一人で出かけられるわけないじゃない! シェリーとるなちゃんを探しに行くからって、部屋に一人で待たすんじゃなかったわ……!」


 先に食堂から出て行ったはずのシェリーと月が、いつまでたってもめきゆの部屋に現れなかったため、隼斗たちはシェリーと月の部屋を確認した。
 鍵はかかったままだったので、ふたりともお風呂に行ったのかと思ったが、お風呂には誰も入っていなかった。




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