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【参加型小説】尾仁牙島

第9章 ゲーム③ 分かれ道

「梅、松。いる?」


 突然、めきゆが訳のわからないことを言い出した。レシピェールたちは目をパチパチさせる。


「お呼びでしょうか、お嬢」


 するとどこからか低い声が響き、黒いスーツを着た男二人が天井から降り立った。


「えっ!?」


 レシピェールたちは突然目の前に現れた男二人を凝視する。


「えっ!? えええっ!?」

「今どこから現れました!?」

「てか、誰っ!?」


 その黒いスーツを着た男二人は、某番組に出てくるハンターのように黒いサングラスをかけていた。


「あれ? この人たち、どっかで……」


 隼斗は首を傾げる。


「紹介するわ、彼らは私の専属ボディーガードよ」

「ぼっ……ボディーガード!?」

「こっちが松で、こっちが梅よ」


 めきゆはそう紹介してくれるが、どちらも同じ容姿なので見分けがつかない。


「実はずっと護衛をしてもらっていたの」


 

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