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【参加型小説】尾仁牙島

第9章 ゲーム③ 分かれ道

「まあ、素敵! ブラックオパールだわ」


 めきゆは宝石のブローチを手に取ると、あらゆる角度で色が変化するブラックオパールを眺めた。


「その中にはGPSチップが入っています。それなら犯人に気づかれることなく、居場所を探知できるでしょう」

「GPSチップ!? ちょっとユウさん、そんなのすぐ出てくるなんて、一体何者なんですか!?」


 隼斗の質問に、ユウは答えるでもなく微笑する。


「う〜ん、いまいち掴めないなぁ」

「隼斗ちゃん、詮索するのはNGよ」


 めきゆは宝石のブローチを胸元につけた。


「お似合いですよ」

「ありがとう、ユウさん」


 めきゆとユウの間に、ほんわかとした雰囲気が漂った。


「あらあら、そういうことだったのね。じゃあ、アタシたちは武藤さんの部屋で待機してるわね」

「皆、ゆずゆずをお願いね」

「ありがとうございます、めきゆさん。どうか、お気を付けて……」

「ありがとう、ゆずゆず」



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