
【参加型小説】尾仁牙島
第10章 儀式
「ボディーガードか……それなら千代さんを助けに行けるかも」
小夏の手足の縄は、梅と松によってほどかれた。
「小夏さんは千代と一緒に奴らに攫われたの?」
「いえ、俺は冷蔵庫のデザートを盗んだ奴を追いかけて、この洞窟に入りました。そしたらすぐに捕まってしまって、ここに閉じ込められたんです」
「まあ、食後のデザートを!? それは許せないわ!」
「そうです、俺がみんなのために作ったデザートです! 半分以上、奴らに持っていかれました」
「レシピェールさんの作った料理だけじゃなく、小夏さんの作ったデザートまで奪って、更には女性たちを拉致するなんて、この島の人たちは何を考えてるの?」
「それでずっと脱出する方法を考えていたら、千代さんがここに運ばれてきたんです」
「!」
「千代さんは眠らされていて、なかなか目を開けませんでした。そしたらすぐに男たちが来て、千代さんを連れて行ってしまって……。何もできなかった自分が情けないです……!」
小夏は肩を落として項垂れた。
小夏の手足の縄は、梅と松によってほどかれた。
「小夏さんは千代と一緒に奴らに攫われたの?」
「いえ、俺は冷蔵庫のデザートを盗んだ奴を追いかけて、この洞窟に入りました。そしたらすぐに捕まってしまって、ここに閉じ込められたんです」
「まあ、食後のデザートを!? それは許せないわ!」
「そうです、俺がみんなのために作ったデザートです! 半分以上、奴らに持っていかれました」
「レシピェールさんの作った料理だけじゃなく、小夏さんの作ったデザートまで奪って、更には女性たちを拉致するなんて、この島の人たちは何を考えてるの?」
「それでずっと脱出する方法を考えていたら、千代さんがここに運ばれてきたんです」
「!」
「千代さんは眠らされていて、なかなか目を開けませんでした。そしたらすぐに男たちが来て、千代さんを連れて行ってしまって……。何もできなかった自分が情けないです……!」
小夏は肩を落として項垂れた。
