
【参加型小説】尾仁牙島
第10章 儀式
「いいえ、小夏さん。あなたがしたことは素晴らしいことよ。あなたがここにいるおかげで状況が飲み込めたもの。それにいくら島の人だからって、好き勝手していいわけじゃないわ。みんなのために作ってくれた小夏さんの気持ちまで台無しにするなんて許せなくてよ」
「めきゆさん……」
「ここを出て千代を探しましょう。あと、月ちゃんとシェリーも行方不明なの」
「えっ!?」
「さっき男たちが言ってたでしょう? 女二人が逃げたって」
「まさかって思ったけど、やっぱり……!」
「松、ここの鍵は開けられる?」
松は頷くと、変形させたクリップを鍵穴に差してピッキングした。
「そんな簡単に……すごい!」
めきゆと小夏、梅と松は狭い部屋から出て洞窟内を見渡した。
「ここの洞窟は迷路みたいに入り組んでるのよね。小夏さん、千代はどっちに連れて行かれたかわかる?」
「恐らくあっちだと思います」
そう言って小夏が指差した方向は、めきゆたちが来た方向より反対だった。
「更に奥があるってことね。この先奴らと出会う可能性は高いわ。梅と松、頼むわよ」
「御意」
「めきゆさん……」
「ここを出て千代を探しましょう。あと、月ちゃんとシェリーも行方不明なの」
「えっ!?」
「さっき男たちが言ってたでしょう? 女二人が逃げたって」
「まさかって思ったけど、やっぱり……!」
「松、ここの鍵は開けられる?」
松は頷くと、変形させたクリップを鍵穴に差してピッキングした。
「そんな簡単に……すごい!」
めきゆと小夏、梅と松は狭い部屋から出て洞窟内を見渡した。
「ここの洞窟は迷路みたいに入り組んでるのよね。小夏さん、千代はどっちに連れて行かれたかわかる?」
「恐らくあっちだと思います」
そう言って小夏が指差した方向は、めきゆたちが来た方向より反対だった。
「更に奥があるってことね。この先奴らと出会う可能性は高いわ。梅と松、頼むわよ」
「御意」
