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【参加型小説】尾仁牙島

第10章 儀式

 一方、レシピェールとユウはめきゆの後を追いかけて洞窟内を歩いていた。


 ちょうど枝分かれした道に差しかかった時、左側の穴から鬼のお面を被った男が二人歩いてきた。


「なんだ、お前ら。ここで何をしている?」


 鬼のお面を被った男たちは、レシピェールとユウを交互に見た。
 実は二人はこんなこともあろうかと、島の男たちから鬼のお面を奪い被っていた。


「すみませ〜ん、ちょっと道に迷っちゃってぇ〜」


 クネクネ動きながら話すレシピェールの姿を見て、男たちは戸惑う。


「おい、島にこんな奴いたか?」

「うーん……鬼のお面被ってるし、新参者なんじゃないすかね?」


 男たちはコソコソ話したあと、レシピェールたちに向き直った。
  

「神社に行くには右、左、左、右だ」

「神社?」

「知らないのか? 儀式は鬼神社でするって……」


 そこまで言いかけて、男はハッとした。


「貴様、よそ者だな!?」


 その時、隣で強い光が放ったかと思うと「バチバチ!」と音がした。



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