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【参加型小説】尾仁牙島

第10章 儀式

 レシピェールたちは他の者たちに見つからないよう、洞窟内にある小部屋で話を聞くことになった。スタンガンで眠らせた男も一緒に運び、外から誰かが入ってこないように鍵をかけた。


「で、儀式ってなんの儀式?」


 レシピェールは椅子に座って足を組むと、ちょいイケメンな男を上から見下ろした。


「儀式っていうのは、つまり……子作りだよ」


 男がそう言ったあと、レシピェールとユウはフリーズした。


「―――はあっ!? なんですって!?」

「だから、子作りするんだよ。鬼の血を絶やさないために」

「鬼――!?……って……」


 まさか本当に本物の鬼が……?


「じゃあ、なに? 千代たちはその鬼と無理矢理交尾させられて、鬼の子どもを孕ませられるってこと!?」


 レシピェールが詳しく言葉にしたあと、ユウが静かに席を立った。そして男の胸糞を掴むと、鋭利な刃物をちらつかせた。


「今すぐに案内してもらいましょうか。変な真似したら、あなたの目玉がぐちゃぐちゃになりますよ?」


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