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【参加型小説】尾仁牙島

第10章 儀式

「さすが、めきゆ!」

「あとこちらの情報もメールしておきました。今から宿に戻って皆と合流するとのことです」

「さすが、ユウさん! 仕事が早いわね! じゃあアタシたちは千代とシェリーとるなちゃんを探しに行くわよ」


 まずはシェリーと月を探しに行かなければいけない。二人はスマホを所持していない。山の中に入ってしまう前に見つけなければいけない。


「シェリーはともかく、月ちゃんが判断を間違えることはないと思うんだけど、あの子酔っ払っていたし心配だわ」

「明かりも何もない状態で夜の山に入るなんて、普通の人でもやばいと感じますよ」

「そうね、そうだといいんだけど……。なんとか探しだして、子の刻になる前に千代を助けましょ!」

「レシピェールさん」

「なに?」

「レシピェールさんは先に千代さんを助けに行ってくれませんか?」

「えっ!?」

「このままでは子の刻に間に合わないかもしれません。だから、二手に分かれましょう。シェリーさんと月さんは、必ず僕が連れ戻してきます」



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