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【参加型小説】尾仁牙島

第11章 ゲーム④ 夢の中

 鬼が次に向かったのは……


 【G】灯台


 灯台は北西の先端にある。灯台に登れば、海と島をぐるりと見渡すことができる。


 隼斗は階段を上ると、先客がいることに気付いた。


「あ、隼斗さん」

「月ちゃん!!」


 なんと、隼斗の想い人の月がいた。


「隼斗さん、無事だったんですね」

「月ちゃんこそ、鬼には出会わなかったんですか?」

「私は小夏さんと牧場に隠れていたんですが、鬼に見つかって。私はじゃんけんに勝って逃げることができましたが、小夏さんは負けてしまいました……」

「そっか〜。俺は千代さんと学校に隠れてたんだけど、二人とも鬼に勝ちましたよ」

「そうなんですね! 千代さんも無事なんですね!」


 隼斗は安心した月の表情を見てドキドキした。今は二人きりだ。鬼が来る前にもっと色々話したい。月のことが知りたい。


「あのさ、月ちゃん……」

「あっ! あれはなんでしょうか!?」


 突然、月が海を見て叫んだ。




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