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【参加型小説】尾仁牙島

第3章 自己紹介タイム

「シェフですって? まさかこんなところで美味しい料理が食べられるなんて……ううん、まだわからないわ。レシピェールさん、ちょっと手を貸してくださる?」


 その時ロリータ娘が席から立ち上がり、レシピェールに近寄った。


「あら、あなたのお名前は?」

「まだ順番じゃないけど、名乗っていいかしら?」


 ロリータ娘は武藤に振り返る。武藤は慌てて頷いた。


「私の名前はめきゆ。年齢は二十歳で、自称美食家よ。趣味は食べ歩き、ショッピング。特技はどれだけ食べても太らないこと。あと、相手の手を見ただけで、料理が得意かどうか分かるの」


 そう言うと、めきゆはレシピェールの手を取った。


「ふふっ、あなたには才能があるわ。どこでシェフをしているのか聞かせてもらえるかしら?」

「あら、あなたただのロリータ娘じゃないわね。でもごめんなさいね、今回は仕事の話はなしよ」


 レシピェールは元の席に戻って行った。



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