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「えっ？　除霊パフォーマンス！？」


　千代が驚いて声をあげる。


「パフォーマンスではありません。彼には十体の女性の霊が取り憑いていました。ですので、私の力で祓わせていただきました」


　巫女は勇治の顔をジッと見る。


「どうやらあなたは、女性の霊を引き寄せてしまうみたいですね。そのせいで、今まであなたに好意を寄せていた女性は近寄れず、あなたに想いを伝えることができなかったようです」

「……っ……」


　思い当たるのか、勇治は顔を曇らせた。


「それと、もう一つ。あなたには強力な女性の生霊が取り憑いています。この霊は自分があなたに取り憑いていることを自覚していません」

「なんだって？」

「でも安心してください、あなたに害を加えたりしません。どちらかというと、身を挺してあなたを守っている方です。私が除霊できると知って、とりあえず元の場所に帰っていきました」