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【参加型小説】尾仁牙島

第3章 自己紹介タイム

「なんだよ、それ……勘弁してくれよ」

「……」


 勇治がそう思うのも無理はない。でも巫女にはその女性が誰なのかわかるので、複雑な気持ちになった。まさか勇治の母親が取り憑いているなんて、本人が聞いたらショックを受けるだろう。


「す……すごいじゃない! あなた、本物の巫女さんなの!?」


 いつの間にか、レシピェールが野次馬のように前の席まで来ていた。


「……申し遅れました。私の名前は月と書いて『るな』。るなと呼んでください」

「るなちゃん! 可愛いわねぇ〜! 黒髪ロングに色白の肌、クリッとしたお目々……タイプだわぁ〜」

「え? レシピェールさんって、恋愛対象は男性じゃないんですか?」


 柚里が問いかける。


「あらん、アタシどっちでもいいのよ♪ 細身のイケメン、可愛い女の子、どっちも好きよぉ〜!」


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