
【参加型小説】尾仁牙島
第6章 乗船
そんな会話をしているうちに、船は尾仁牙島の港に到着した。
「皆さん、尾仁牙島へようこそ!」
港には恋活イベントの参加者たちを歓迎する島民が数名出迎えてくれた。
「わしが村長の鬼藤(きとう)じゃ。島のことでわからないことがあれば、なんでも聞いてくだされ」
日に焼けた肌の年寄りの男性が杖をついて現れた。
「あなたが村長さんね! 早速だけど、ジビエ料理を作りたいの。狩猟の許可を頂きたいのだけど」
「それは大歓迎じゃ。最近は猪による農作物の被害が多くての、困ってたんじゃ」
「任せて。三頭くらいは駆除できると思うわ」
「山に入る時は一声かけてくだされ。あと夜は近づかないように。山には鳥獣以外にも別の生き物が棲息してるのでな」
「別の生き物……?」
レシピェールではなく、柚里が聞き返すと、村長はにやりと笑った。
「皆さん、尾仁牙島へようこそ!」
港には恋活イベントの参加者たちを歓迎する島民が数名出迎えてくれた。
「わしが村長の鬼藤(きとう)じゃ。島のことでわからないことがあれば、なんでも聞いてくだされ」
日に焼けた肌の年寄りの男性が杖をついて現れた。
「あなたが村長さんね! 早速だけど、ジビエ料理を作りたいの。狩猟の許可を頂きたいのだけど」
「それは大歓迎じゃ。最近は猪による農作物の被害が多くての、困ってたんじゃ」
「任せて。三頭くらいは駆除できると思うわ」
「山に入る時は一声かけてくだされ。あと夜は近づかないように。山には鳥獣以外にも別の生き物が棲息してるのでな」
「別の生き物……?」
レシピェールではなく、柚里が聞き返すと、村長はにやりと笑った。
