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【参加型小説】尾仁牙島

第7章 ゲーム② 昼食

「じゃあ山菜班はゆずゆず、小夏さん、シェリー、武藤さんの4人に任せるわね。Cグループのめきゆと隼斗ちゃんは、売店でその他の食材を買ってきてほしいの」

「良かった。私こんな格好じゃ、山に入れないもの」

「め……めきゆさん、よろしく……」

「隼斗さんだったかしら? 荷物持ち、頼むわね」

「あ……はい」


 こうして11人は、それぞれ3つのグループに分かれて行動することになった。


 村人たちに道具を借りたA班、B班は早速山の中へと入っていく。それぞれ身につけた熊よけの鈴が辺りに響き渡った。


「武藤さぁ〜ん」


 小夏と柚里の後ろを歩く武藤に、シェリーが甘えた声で近づく。


「はい、なんですか?」

「ありがとうね、武藤さん」

「え?」

「私が一人ぼっちにならないように、山菜グループに入ってくれたんでしょ? 武藤さんって優しいのね」

「えっ……いやあ……」


 武藤はポリポリと頭をかいた。



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