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【参加型小説】尾仁牙島

第7章 ゲーム② 昼食

「あの、シェリーさん」


 前を歩いていた柚里と小夏が後ろを振り返って立ち止まる。シェリーは「どうしたの?」と首を傾げた。


「良かったら、一緒にお話しませんか?」

「え?」

「私、シェリーさんとも仲良くなりたいんです」

「!」

「俺もです。お互いのこと、まだ知りませんよね。なのでとりあえず恋愛云々は置いといて、みんなで楽しみませんか?」

「……」

「シェリーさん?」


 なぜかシェリーは黙る。
 そしてニコッと微笑んだ。


「二人とも、お気遣いありがとう。でも、私は大丈夫よ。武藤さんがいるから寂しくないもの。だから私のことは放っておいて、二人でイチャラブしてねっ。絶対に邪魔しないから!」


 そう言うと、シェリーは武藤の腕を引っ張って歩き始めた。


「えっ……あの、シェリーさん!? 」

「武藤さんも二人の邪魔しちゃだめよ? あの二人はいい感じなんだから」


 どうやらシェリーには、柚里と小夏の気持ちが間違って伝わってしまったようだ。



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