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「いいですねぇ。あの二人、お似合いじゃないですか？」


　先頭を歩くレシピェールと千代のやりとりを見て、ユウが微笑む。


「そうですね。千代さん、とても楽しそうです」


　クスッと月も微笑んだ。


「はぁ……。やっぱ山菜採りに行けば良かったな……」


　ボソッと勇治が呟いた。


「もしかして勇治さんのお目当ての女性はそちらに？」


　ユウはその呟きを聞き逃さなかった。


「目当ての女性……ていうか、ちょっと話してみたいって思っただけだ」

「へえ……誰だろう？　シェリーさん？」

「いや……」

「まさか、柚里さん？」

「……わかってる、俺に入る隙間がないってことは。ただ職業が同じだから、話してみたいって思っただけだ」


　そう言うと、勇治の耳が少し赤くなった。


「いいんじゃないですか？　僕は応援しますよ」

「そうですよ、まだ諦めるのは早いと思います。私も応援しますね」