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【参加型小説】尾仁牙島

第7章 ゲーム② 昼食

「あー……ユウさんは気になる人いるんですか?」

「僕? 僕はねぇ〜、ロリータファッションのめきゆさんがいいな」

「めきゆ……」


 勇治は船でめきゆに話しかけられ、手相を見てもらったことを思い出した。その後すぐにシェリーが来て、二人が言い争うのを見て見ぬふりしてしまったが……。


「色々と楽しくなってきましたねぇ」

「……っ……」

「実は私もめきゆさん、気になってるんです」

「えっ?」


 月の意外な発言に、勇治とユウが驚く。


「可愛いですよね、ロリータファッションもすごくお似合いで……。私、人形を集めるのが趣味なんですが、めきゆさんのような人形が欲しいって思っちゃいました」

「……」


 勇治は月に悪霊祓いをしてもらったせいか、ホラーな意味にしか聞こえなかった。


「面白いですね、月さん。趣味が人形集めとは……。もしかしてその人形には魂が宿ってたりするのかな?」

「ユウさん、よくご存知で! そうなんです、魂宿ってるんです。だから毎日彼女らとお話してるんですよ」


 ふふっと笑う月を見て、勇治とユウはゾッとした。



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