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【参加型小説】尾仁牙島

第7章 ゲーム② 昼食

 一方その頃、買い出し班のめきゆと隼斗は売店に来ていた。小さな売店だが、食品や雑貨など、それなりに物は揃っていた。


「えーと、めきゆさん? ちょっと買い過ぎでは……」


 隼斗はお菓子やドリンクがどっさり入った2つのカゴをレジに置く。


「だって11人もいるのよ。それに昼食ができるまで、あと数時間はかかるでしょ? 絶対お腹すくじゃない」


 そう言うと、めきゆはお土産コーナーに足を止めた。


「牛タンカレー? なにこれ、すごく美味しそう、今すぐ食べたい」

「ちょっ……めきゆさん? 何言ってんですか! さっきアイス食べたばかりでしょ? しかもそんなん食べたら、確実にジビエ料理が食べられなくなっちゃいますよ!」

「お嬢さん、それは尾仁牙島名物の牛タンカレーだよ。炊きたてのご飯あるから、良かったらうちで食べていきなよ」

「まあ! いいの? では遠慮なくいただくわ♪」


 めきゆは隼斗を無視して、牛タンカレーのレトルトの箱を店主に渡した。



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