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【参加型小説】尾仁牙島

第7章 ゲーム② 昼食

 数分後、店の奥からカレーのいい匂いが漂ってきた。その匂いを嗅いで、隼斗のお腹がぐぅと鳴った。


「良かったらお兄さんも食べていきなよ。これは沢山買ってくれた御礼だよ」


 そう言うと、店主は2人分のカレーを簡易テーブルに置いた。ちょっとしたイートインスペースがある。


「せっかくだから、いただきましょうよ」

「そうっすね」


 隼斗は誘惑に負けた。
 そしてめきゆと仲良く牛タンカレーを食べたのだった。


「牛タンカレー美味しかったぁ〜!」

「隼斗さん、意外とキレイに食べるのね。米粒がひとつも残ってなかったわ」

「意外と? まあ、せっかく好意でいただいたものですからね。それに食べ残すのは、作ってくれた人に失礼なんで」

「私、そういう考えの人好きよ」

「えっ……」


 いきなりめきゆに好きと言われて、隼斗はドキッとした。今まで月(るな)一筋だったが、そんなこと言われたら意識してしまう。



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