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【参加型小説】尾仁牙島

第7章 ゲーム② 昼食

 隼斗は改めてめきゆをジッと見た。初めて見た時はあまりの派手さに目をそらしてしまったが、よく見れば可愛い顔をしている。食べることが好きで、沢山食べても太らないなんて、なんて羨ましい体型なのだろう。しかもこんな食べた分だけ太る自分のことを「好き」だなんて、まさか彼女は……。


「シェリー、まだかしら?」

「えっ?」

「山菜取りに行ってから30分経つけど、そろそろ帰って来るかしら?」

「ああ、シェリーさんね。男女(おとこおんな)の……」

「男女? 彼女は女性よ?」

「えっ、だって最初、男みたいな口調で喋ってたじゃないですか」

「ボーイッシュってことかしら?」

「うーん……。彼女がどうかしたんですか?」

「私、シェリーともっと話してみたいのよ」

「へえ〜」


 隼斗は興味なさそうだ。


「美容のこととか、話してみたいわ」


 フフッと、めきゆは微笑んだ。
 そんなめきゆを見て、隼斗は「女ってわからないな」と思った。なぜなら船の上でシェリーとめきゆが揉めてたのを見たからだ。




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