テキストサイズ

【参加型小説】尾仁牙島

第7章 ゲーム② 昼食

(やっぱ俺は月ちゃんでいいや)


 そう隼斗が考えながら窓の外を見ると、少し離れた場所に黒服を着た怪しい男が二人いるのが見えた。


「……ん?」


 男たちは黒いサングラスをかけて黒いスーツを着ているため、明らかに周りから浮いている。


「なんだあれ、逃走中のハンターかよ」

「どうしたの?」


 めきゆも外を見る。そして何事もなかったように目をそらした。


「そろそろ、行きましょう」


 めきゆと隼斗は大量の食料を持って、売店から出た。


「おっも……」


 もちろん荷物持ちは隼斗である。酒缶とドリンクのペットボトルの入った袋が今にも破けそうだ。


「えーと、確か宿の場所は……」


 めきゆが島の地図の看板を見ようとした時、突然「ゴォォォーーン」と鈍い音が辺りに響いた。


「……ッ、何の音!?」

「鐘……?」


 ゴォォォーーン
 ゴォォォーーン
 ゴォォォーーン


 その鐘の音はゆっくりと4回鳴った。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ