
【参加型小説】尾仁牙島
第7章 ゲーム② 昼食
無事にスマホを手に取ると、シェリーは武藤に振り返った。
「武藤さん、お待たせ! ……って、えっ?」
シェリーは武藤の背後にある森の中に、赤黒い生き物が佇んでいることに気がついた。
それは二本足で立っており、姿形は人間だった。しかし身体全体が赤黒いため、違和感を覚える。下半身は布一枚で覆われ、頭には二本の角が生えていた。そして手には何か大きい棒を持っていた。
「なにあれ……鬼?」
シェリーはその赤黒い生き物を鬼だと思った。鬼なんているわけないのに、まるで絵本に出てくる鬼の姿にそっくりだと――。
「嘘でしょ……。まさか、こっちに来る?」
鬼は森から出てきたかと思うと、駆け足でこっちに近づいてきた。
「シェリーさん? どうしたんですか?」
「……だめ、逃げて……」
「え?」
「逃げてっ……武藤さん!!」
その時、鬼が武藤に襲いかかった。
「武藤さん、お待たせ! ……って、えっ?」
シェリーは武藤の背後にある森の中に、赤黒い生き物が佇んでいることに気がついた。
それは二本足で立っており、姿形は人間だった。しかし身体全体が赤黒いため、違和感を覚える。下半身は布一枚で覆われ、頭には二本の角が生えていた。そして手には何か大きい棒を持っていた。
「なにあれ……鬼?」
シェリーはその赤黒い生き物を鬼だと思った。鬼なんているわけないのに、まるで絵本に出てくる鬼の姿にそっくりだと――。
「嘘でしょ……。まさか、こっちに来る?」
鬼は森から出てきたかと思うと、駆け足でこっちに近づいてきた。
「シェリーさん? どうしたんですか?」
「……だめ、逃げて……」
「え?」
「逃げてっ……武藤さん!!」
その時、鬼が武藤に襲いかかった。
