
【参加型小説】尾仁牙島
第7章 ゲーム② 昼食
ライラは後ろから鬼に近づいていく。そして武藤に馬乗りになっている鬼の背中をチョンチョンと指先で突付くと、
「なあ、お前。本物の鬼なの?」
ライラが質問すると、鬼はクワッと目を見開きながらライラに振り返った。
「おおっと!」
ライラは2、3歩後ろに下がった。
鬼は完全にこっちを向いている。背はライラよりも少し高いくらいだ。赤黒い肌に筋肉質な身体、頭から生える二本の角、鋭い牙――そして赤い瞳。
「確かに、鬼だな。おとぎ話に出てくる、鬼だ」
鬼の攻撃対象が、武藤からライラに変わった。
「……ゲホッ……ゲホッ……。だめ……です……、シェ……さ……、逃げ……」
顔や身体のあちこちから血を流している武藤が半分身体を起こしながら、シェリーに呼びかける。
「ばっか、お前! 死にかけなのにかっこつけんじゃねぇよ! てめーはそこで大人しく待ってろ! こいつは俺がぶっ倒してやるからよ!」
「なあ、お前。本物の鬼なの?」
ライラが質問すると、鬼はクワッと目を見開きながらライラに振り返った。
「おおっと!」
ライラは2、3歩後ろに下がった。
鬼は完全にこっちを向いている。背はライラよりも少し高いくらいだ。赤黒い肌に筋肉質な身体、頭から生える二本の角、鋭い牙――そして赤い瞳。
「確かに、鬼だな。おとぎ話に出てくる、鬼だ」
鬼の攻撃対象が、武藤からライラに変わった。
「……ゲホッ……ゲホッ……。だめ……です……、シェ……さ……、逃げ……」
顔や身体のあちこちから血を流している武藤が半分身体を起こしながら、シェリーに呼びかける。
「ばっか、お前! 死にかけなのにかっこつけんじゃねぇよ! てめーはそこで大人しく待ってろ! こいつは俺がぶっ倒してやるからよ!」
