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【参加型小説】尾仁牙島

第7章 ゲーム② 昼食

「僕、怪我をしたんです……急に……襲われて……」


 武藤は言葉を濁しながら伝えた。


『大変じゃないですか! すぐにみんなと合流してそちらに向かいます! シェリーさんはご無事ですか!?』

「シェリーさんは……。あとで事情を話します。柚里さんは今小夏さんと一緒ですか?」

『シェリーさんに何かあったんですか? はい、小夏さんと一緒です』

「それなら二人で山を降りて、先に村長に伝えてください。鬼が……出たと」

『……鬼?』


 一瞬、沈黙が流れた。


『鬼って……。もしかして鬼祭りのために鬼の格好した村の人たちのことですか?』

「わかりません……。なぜか僕たちを襲ってきました……」

『え……?』

「とにかくこっちに来る時は、十分に警戒してください! 応援を頼みます!」

『……わかりました。村長さんに伝えますね! 武藤さんはそこで動かず、じっとしていてください!』

「すみません、お願いします……!」



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