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君と優しさはずるい

第14章 副作用

私は不安な表情で先生に尋ねた

「ん〜、喘鳴がするってだけで発作までは分からないかな。まぁでも発作が起きないように今日はご飯食べたら吸入頑張ろうな」

先生は私を安心させるように少し笑って頭を撫でた

吸入か……私苦手なんだよな……上手く薬吸えないしただ咳き込むだけの苦しい時間

心の声が表情に出てたみたいでまた先生が笑った

「そんなに嫌そうな顔しなくても大丈夫。星菜は吸入下手だもんな笑、今日は先生が隣にいてあげるから頑張るよ」

私は少し恥ずかしくなった。下手とは失礼だな!まぁ苦手だけどさ、100歩譲って下手だけどさ面と向かって言う必要なくない?

小児科いた時も小さい子達よりも下手だったから何も言い返せないけどさ……笑

清水さんも笑ってるし……

「下手だけどさ面と向かって言われると恥ずかしいじゃん!」

先生は意地悪そうな笑みを浮かべた

「じゃあ下手って言われないように頑張りましょうね〜」

子ども扱いされた!私は恥ずかしくて耳が赤くなってそのまま布団に潜った

「ごめんごめん笑、星菜の反応が可愛かったからつい笑」

許さない!恥ずかしかったんだから

先生は私の頭をぽんぽんとして少し離れていった

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