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君と優しさはずるい

第14章 副作用

「あっももたさん!お久しぶりです!そんなに熱高くないので大丈夫ですよ〜、今回の入院桃田さんが担当じゃなかったので驚きました」

私は勉強道具を片付けながら桃田さんと話した

「そうね〜私ももう歳だからね〜、若い子達にも星菜ちゃんの担当をして欲しかったからね。清水さんはどう?」

百田さんは笑顔で星菜に答え、夜ご飯を配膳した

「桃田さんは歳じゃないですよー!まだすごくお綺麗ですし!また私の担当してくれますか?清水さんはまだあまり話してないので分からないですけど優しそうですね」

「あらやだ、星菜ちゃんは口が上手ね〜!清水さんが居ない時は基本私が星菜ちゃんの担当になってるから安心して大丈夫よ〜、それに清水さんもとても穏やかで優しい人だから仲良くなれるといいわね〜」

「よかった〜」

私が安堵のため息を着くと桃田さんはニヤッとした顔でこっちを見た

「どうかしました?」

「どうかしました?じゃないわよ!せなちゃん!咲月先生とはどうなの?」

なんでいきなり咲月先生???

「なんで咲月先生が出てくるんですか笑、いつも通り怖くて鬼ですよ咲月先生は!笑、でも最近ちょっと優しいかもと思ったらまたすぐ鬼になるのでよくわからないですね」

「またまたそんなこと言って〜!看護師の間では噂なのよ〜患者さんと関わる時でもあんまり笑わないのにせなちゃんと先生が関わる時はよく優しく笑ってるって」

「それはただ私が咲月先生を怖がってるからだと思いますよ」

「ゴホンッ」

入口から男性の咳払いする声が聞こえた

「桃田さん余計なことは言わないでいいのでもう戻ってください」

「あらやだごめんなさいね〜、せなちゃんまたね〜」

そう言って桃田さんはすぐに部屋を出ていった

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