君と優しさはずるい
第14章 副作用
「誰が鬼だって?いつも誰のせいで先生が鬼になってるかわかってる?」
いつからいたの……しかも鬼って言ってたのちゃんときいてたし
「半分は私のせいかもしれないけど鬼は鬼でしょ!さっきだって無理やり奥まで入れてきたくせに」
まぁ実際怒らせてるのは私のせいの時が多いけど怒りすぎなところもあるし……無理矢理色々してくるし…
先生は私の隣に置いてある椅子に座って私の顔をじっと見つめた
「……な…に?」
「ごめんな?」
ごめんな?いきなりじっと私の顔を見つめてきたと思ったら先生がいきなり謝った
「えっ、?」
私は少し困惑した
「いやさっき星菜に言わずに奥まで入れたから」
「嫌だったけど許すよ…私もさっき少し言いすぎたし…ごめん…あと朝も怒らせてごめんなさい…」
先生は優しく笑って頭をポンポンと撫でた
「じゃあこれでお互い様だから解決。夜ご飯温かいうちに食べな」
先生はそう言って運ばれてきた夜ご飯のお椀を取って準備をしてくれた
そんなことしてもらわなくても自分で出来るのに……
「ありがとうございます」
「どういたしまして。先生本読んでるからゆっくりテレビ見ながらでもいいから食べな?」
そして先生はテレビをつけて椅子に座り本を読み始めた
先生なんでいるんだろう…
「先生はご飯食べないの?あとなんでここにいるの?」
「ん?先生はさっき食堂で食べてきたから大丈夫。ここにいるのはちゃんと星菜がご飯を食べて薬を飲んだか監視するため」
先生はまたニコッと笑って本を読み始めた
この人…看護師さんたちはみんなこの笑顔を見たいの?理解できない。この意地悪そうな笑顔!しかも無駄に顔良くてイケメンだし…本当にムカつく笑